小樽創越会代表 笠田けんたろう 私の原点
政治家を目指した理由
■転機
2017年春「4月末に不渡手形が出るかもしれない」 静岡からの連絡でした。
コンサルティング会社に勤務していた私は、その後1年かけて企業再生に取り組むことになります。
月の残業はゆうに100時間を超え、再生に向けた財務数値の調査、銀行団への説明、取引先大手商社と取引継続交渉、そのような中で必死に再生計画を練る日々。
その後、打ち出した再生計画に対して取引先の金融機関「全行合意」という形で、最も厳しい難局を乗り越えた時、お客さまが緊張の汗でべたついた両手で私の手を握り言いました。
「ほんとうに…ありがとう…」
従業員が露頭に迷うかもしれない。
バトンを渡された専務、ともに歩んだ財務部長。
明日もわからぬ窮地に陥った人間の、腹の底から出る「ありがとう」は、当時30歳であった私に大きな衝撃を与えました。
この経験によって、体の中から滾る(たぎる)熱を感じ、そしてその熱は冷めることのない新たな目標の火種となります。
■決心
その後東京本社に転勤となり迎えた2019年元旦。
故郷の衰退と、数年の市政混乱を聞き、このままでは故郷が破綻してしまうという危機感から、決意が固まりました。
「次にやるべきことは、故郷の財政再建である。」
すぐに会社へ辞意を申し出て、故郷の再建を人生の目標に行動しました。
■恩師のアドバイス
「勢いで形だけの政治家になるのはやめなさい。」
この言葉に自分がまず為すべきこととして、信念を貫く勇気と覚悟と、そしてそれを裏付ける知識と教養が必要だと悟りました。
恩師である小樽商科大学片桐教授(現副学長)の薦めもあり、2020年北海道大学公共政策大学院に進学、政策立案について学び、行政サービスの経営効率性について研究を行った。
2021年に一般社団法人小樽青年会議所に入会。
2023年1月同志とともに政治団体「小樽創越会」を立ち上げるに至り、小樽のために汗を流すことを誓いました。
小樽創越会 代表 笠田健太朗